[2000.08.11]
  神と悪魔への背徳としてのPC


 ▼DNAの動力でいずれコンピュータ速度は1000倍に?(CNN.co.jp)
  http://www.cnn.co.jp/2000/TECH/08/10/dnamotor/index.html


 無機物を利用し続けてきたコンピューターが,有機物へと移行していくのは自然の流れだ。処理能力に関して云えば,有機物から得るものは大きい。そしてそれは,もうひとりの人間を造ることへとつながり,そして,自らのからだを改定していく,背徳の香りを漂わせる。

 DNAが決められた配列になる動力を利用したDNAモーターを生成することに,ベル研究所オックスフォード大学の研究チームが成功した。10〜20年先にはこの技術を応用し,現在の1000倍の処理速度を持つコンピューターも可能になる。

 G4キューブに対してスティーブ・ジョブズは「脳の入ったビーカー」の表現している(過去記事)。現在のCPUなど,人間の脳の活動と比べたら些細なものだ。処理速度も処理能力も比べ物にならない。人間の脳をチップ上に載せたコンピューターがあったら…。スーパーコンピューター並みのG4を内包したキューブは,確かなその道筋だ。

 脳の活動を解き明かすなど,まだまだ遠い先のことだろう。人間の脳なのようなものを造ることができるのは,神か悪魔かしかいない。人間(などの生命)の身体を利用したコンピューターを造ることは,どこか背徳の香りもする。脳を利用したチップと記憶装置に,動力はDNAモーター。そのとき,コンピューターは,道具ではなく,私たちの肉体に内包された,一組織となる。


return to index

楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] ECナビでポインと Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!


無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 解約手数料0円【あしたでんき】 海外旅行保険が無料! 海外ホテル